漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
23歳のとき結婚、その後赤ちゃんを望むもできず、27歳のとき病院の検査で、男性ホルモンが高く基準値の4倍以上、ネックレスサインもあり多嚢胞卵巣症候群と診断される。人工授精を4回してもできなく、体外受精に切り替える。
生理3日目に卵が50個みえてると言われ、採卵しては20個から30個卵をとれるが、培養で胚盤胞にはならず全滅。卵の質が悪いといわれる。4、5回採卵するも結果は同じで落ち込み、体質改善のため、漢方薬局へ。
いつも口内炎ができたり、吹き出物が多かったり、下半身の冷えが気になることを伝えました。その他今までの経緯を話し、基礎体温を見せて漢方の先生に相談しました。
まずは、体調を整えて男性ホルモンの値がおちついてから、採卵しようということになりました。
漢方薬を飲んで半年くらいたってから、口内炎や吹き出物がだいぶ良くなり、下半身の冷えも気にならなくなりました。低温期が高く、高温期が短かった基礎体温もキレイになってきましたので、そろそろ治療を再開しようと病院へ行きました。
男性ホルモンの値が元の半分くらいになりましたが、まだ高めでした。その他のホルモン値も良かったので、期待をこめて再び採卵をしました。しかし、結果は、同じで胚盤胞にはならずに失敗に終わりました。
せっかく漢方も飲んだのに効いていなかったと思い、とてもショックを受け漢方はもうやめようかとも思いました。漢方の先生とのカウンセリングで、卵は毎回質の良いものが出るとは限らないので、待つことも大事!体調が良くなったり、身体作りは出来てきているから、妊娠には向かっていると励ましてもらい、再び続けて漢方を飲みました。半月くらいしてから、再度トライして、男性ホルモンの値もだいぶ正常値に近づき、4個胚盤胞になることができました!別の周期に内膜を整えてから移植し妊娠することが出来ました!
今は安定期に入り、無事に生まれてくれることを祈るばかりですが、あきらめず漢方を飲んで良かったです。本当に感謝しています。
この方の体質は、陰虚火旺(いんきょかおう)脾虚痰湿(ひきょたんしつ)タイプ。
陰虚火旺(いんきょかおう)とは、潤い(陰)が不足して相対的に陽が高くなり火(ひ)が旺盛(おうせい)になること。
火は上に上がりやすいので、口内炎や吹き出物が多くでやすく男性ホルモンが高いタイプにみられやすいです。
脾虚痰湿(ひきょたんしつ)とは、消化機能が弱く余分な老廃物が溜まりやすいタイプです。この方は、いつもお腹がゆるくて、下半身は冷えている状態でした。大きくなれない小卵胞が卵巣に詰まっている多嚢胞卵巣の方に多いタイプです。
陰虚火旺(いんきょかおう)と脾虚痰湿(ひきょたんしつ)が両方あるので、悪い水分は溜まりやすいけど、良い潤いは少ないという少しこじれた体質。
まずは、胃腸機能を補いながら、悪い湿気を除くデトックスをして、お腹の状態が良くなってきたら、潤い(陰)を少しずつ補いながら、火をとる方法を半年行いました。
漢方服用後半年してから、採卵したときには、口内炎や吹き出物もだいぶ良くなっていました。しかし、結果にはつながらず、根気よく体質改善をおススメしました。その後半年して、口内炎や吹き出物もほとんど出なくなり、体調も良いと思った時に再度採卵して見事に良い結果となりました。
あきらめずに頑張って良かったですね!私も本当に嬉しいです。母子ともに無事に出産を迎えられますように。
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